YAMAHA RT58i でIPoE方式を設定 IPv6に接続できましたが。。。

YAMAHA RT58i でIPoE方式を設定 IPv6とPPPoEによるIPv4に同時接続できました。そのポイントを以下にレポートします。多分、以下の通りに行うと接続できると思います。参考にしてください。但し、Configの設定に関しては当方は免責と言う事で、勿論、作業に関しては全て自己責任で行ってください。
 
<事前準備1>
NTTに光ネクスト回線を予め敷設して頂く事。NTT西日本では光ネクストに属するエクスプレス回線、隼も利用可能です。当方の環境はひかり電話は取付しておりません。ひかり電話を使われている場合は本サイトに紹介しているConfigの内容の一部が異なりますのでご注意ください。光回線を敷設された後に必ずNTTに連絡をして「IPv6を使う」事を告げて下さい。これを行う事でNTTに関する準備は完了です。IPv6を使うには初期費用として2,100円が請求されます。
 
<事前準備2>
プロバイダにIPv6の利用申請をします。NTTから届いたCAF番号とアクセスキーが必要です。21ip.jpでのIPv6アドレスの申込は以下のサイトです。(IPv4を利用中のユーザは無料で利用できます。)
https://21-domain.com/html/ipv6-ipoe.html
上記のNTTの申請が終わっていますと即日、IPv6の払い出しができます。
 
<事前準備3>
経路説明
 wan <ーー> NTT光ネクスIPv6<ーー> 利用場所NTT終端装置 <ーー> ルータYAMAHA RT58i <ーー> PC環境、サーバー環境
 
<重要ポイント1>
YAMAHA RT58i のファームウェアを最新のものにアップデートして下さい。2012年10月27日現在では「9.01.51」が最新となります。YAMAHのサイトは以下となります。
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/firmware/index.php
 
<重要ポイント2>
私の場合、IPv6に関する設定をwebインターフェースから行うと何故か上手く出来ませんでした。そこでRS-232cのケーブルを使いPCとルータを接続しテキストエディッダで編集したConfigをロードいたしました。webインターフェースで用意されているConfigロード画面からでも設定ができます。YAMAHAのルータは初期化後のルータローカルIPアドレスは192.168.100.1となっていますのでLANケーブルさえあればPCと接続しweb画面から192.168.100.1を指示してConfigをアップロードできます。
 
因にRS-232cのケーブルとPCを接続する方法は以下のサイトを参考にしてください。
PCはRS-232cのケーブル対応かUSBケーブルからRS-232cのケーブルに変換するツールを使う事でも接続できると思います。
http://www4.zero.ad.jp/electronics/others/htset/htset.html
 
<重要ポイント3>
設定したConfigは以下の通りです。
大きく二つに分けた構成になっております。上部はIPv4固定IPアドレス1本の設定です。下方の3行はIPoEによる接続でIPv6用の設定となります。つまり、IPv4のConfigに下方の3行を追加する事でIPv4IPv6が同時に使える仕様となります。
 
p lan1 address 192.168.100.1/24
nat descriptor type 1 masquerade
nat descriptor masquerade static 1 1 192.168.100.50 tcp 22
nat descriptor masquerade static 1 2 192.168.100.50 tcp ftp
nat descriptor masquerade static 1 3 192.168.100.50 tcp www
nat descriptor masquerade static 1 4 192.168.100.50 tcp smtp
nat descriptor masquerade static 1 5 192.168.100.50 udp domain
pp select 1
pppoe use lan2
pp auth accept chap pap
pp auth myname nk19*****@nk.21ip.jp 1******M <--接続IDとPASS
ppp ipcp ipaddress on
ppp ipcp msext on
ip pp nat descriptor 1
ppp lcp mru on 1454
ip pp mtu 1454
ppp ccp type none
pp enable 1
pp select none
ip route default gateway pp 1
dns server 2**.2**.1**.3
dns server pp 1
dns private address spoof on
dhcp service server
dhcp scope 1 192.168.100.2-192.168.100.30/24
telnetd listen 23
telnetd host 2**.2**.1**.231 <--リモート操作用 割愛可能
 
  以下の5行を追加でロードするとIPv6で接続が可能となります。
 
ipv6 prefix 1 ra-prefix@lan2::/64
ipv6 lan1 address ra-prefix@lan2::1/64
ipv6 lan1 rtadv send 1 o_flag=on
ipv6 lan1 dhcp service server
ipv6 lan2 dhcp service client ir=on
 
 注意:NATにより192.168.100.50でサーバーを構築している仕様となっております。
 
Configをロードした後の検証は以下のサイトにある方法で行って頂くと良いと思います。
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ/FLETS-HIKARI-NEXT/ipv6_ipoe.html
 
<しかし残念な結果が、、、>
YAMAHA RT58i の機種を選定してIPoE方式でのIPv6接続を試みましたが2012年10月28日午後13:00時点ではYAMAHA RTX1200に入れ替えた上で動作をさせました。その理由(YAMAHA RT58i の機種を断念)を以下に列記させて頂きます。
ーー>RT58iへのConfigをRS-232cケーブルでロードしましたがConfigとwebインターフェースが同期していません。その点に於いてConfigは未完成な状態に思われ少々不安に感じます。
ーー>Configをロードした後にコマンドでlogを確認しすると接続された様になっていますが実際にはローカルに対してもwanにもネットワークが確立しません。幾度もルータの電源を入り切りしてやっと接続できる状態である為、不安を覚えます。NTTの収容局、あるいは上位回線会社の機材とのネゴシエーションに問題があると推測しています。
ーー>Hubの追加、PCを追加すると突然接続が遮断されます。WindowsVista環境からも接続不能となり、ネットワークが不安定で一度、遮断するとルータの電源を入り切りする必要があります。MacOS Xでは10.7.5との接続が上手くできなくIPv6のプラットフォームになりません。
ーー>上記の様な異常がどの様な理由で発生しているかが解明できません。
 
上記の理由により機種の変更を行うこととしました。
そこで本レポートに掲載させて頂いていますConfigをYAMAHA RTX1200にロードしましたら全く障害無く動作しました。(YAMAHA RTX1200のファームウエアのリビジョンは10.01.42)但し、RTX1200は高価なルータである為、何とかRT58iの癖(?)を解明して皆様が使える様にしたいと思っております。本レポートは長期に渡って更新する予定です。
 
尚、RT58iのConfigはメーカーが指定する内容ですので皆様もお試し頂き何か分かったら是非、教えてください。何卒、宜しくお願いいたします。

  <一部、追加で編集しました2012年10月28日午後15:00>